097 〜さ/〜み

形容詞の語幹:<イ形ー[い]>  +  さ
       <ナ形ー[な]>     み


♪ 会話 ♪
百恵:自分で処理できることなら、少しくらい大変でもそうしたら。あの人に借りをつくると、後が面倒よ。
李 :彼のしつこさは人並み外れてるからなあ。いつまでも恩着せがましく言われるのも嫌だし、そうするか。
百恵:高みの見物を決め込むつもりだったけど、こうなったからには、私があなたのために一肌脱ぐわ。

♯ 解説 ♭
 接尾語「〜さ」は多くの形容詞の語幹について、一般属性を表す名詞に変えます。接尾語「〜み」は「〜ような<感覚・感情/様子・色・味/ところ>」などの印象や特徴を表す名詞を作ります。以下が主な「ーみ」のつく形容詞です。イ形:赤み・青み・厚み・甘み・ありがたみ・痛み・うまみ・重み・
   面白味・辛み・臭み・苦しみ・強み・弱み・苦み・憎しみ・
   深み・丸み・柔らかみ・親しみ…ナ形:憐れみ・真剣味・堅実み・憐れみ…
 「〜さ」「〜み」の両形がある場合も意味の違いがあり、例えば「深さ」は何メートルか計れますが、「深み」は「深いような感じ/深いと思う場所」ですから、計れません。→例題1)
  川の深さを測ったら10メートルでした。
  川の深み(=深いところ)にはまって溺れた。

§ 例文 §
1.可愛さ余って、憎さ百倍。
2.二月も末になると、しだいに暖かさが増してきた。
3.彼女は頭はいいが、人間に暖かみがない。
4.彼は年をとって丸みがでてきたようだね。
5.薬を飲んでしばらくすると、しだいに痛みもやわらいできた。

★ 例題 ★
1) 記者たちの努力(によって/にとって/について)、某政治家の地位を利用した株取引の真相が(明るさ/明るみ)(を/に)出された。
2) 「いくら勝つためとは言え、僕はそんな汚い手を(使いたい→    )」「それが君の世間を知らない(甘い→  )だよ。勝つためには手段を(選ぶ→ )ずさ」

(^^)前課の解答(^^)
1) 盛り/盛り/だけ(「〜ばかり」は単なる限定ではない→文型362」
2) 見/見(V[ます]形+行く)/行かない(提案:〜ないか)


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