251 〜とも〜ともつかない

名詞A: × + とも + 名詞B: × + ともつかない


♪ 会話 ♪
良子:この魚はドジョウともウナギともつかない格好してるけど、何と言う魚なの?
李 :ああ、これは田ウナギだよ。中国からの輸入品だと思うよ。赤とも茶色ともつかない変わった色だろ。
良子:買っちゃったけど、あなた、料理できる?
李 :おちゃのこさいさいさ。田舎風味で作ってみるよ。

♯ 解説 ♭
 動詞「付く」は「目に付く/気が付く/見当がつく…」の用例のように、「〜が五感に達する」という意味も持っていて、その否定形「つかない」ですから、「わからない」の意味になります。そこから派生したのが「AともBともつかない」という文型で、「AなのかBなのか、わからない/AなのかBなのか、はっきりしない」という意味で使われます。
  賛成とも反対ともつかない。
 =賛成なのか反対なのか、はっきりしない。

§ 例文 §
1.海のものとも、山のものともつかぬ変な奴だ。
2.真剣に議論しているときに、賛成とも反対ともつかない無責任な発言は慎んでほしい。
3.パンダという動物は、狸とも熊ともつかない動物だね。
4.男とも女ともつかぬような、妙な人種が増えました。
5.朝飯とも昼飯ともつかない食事が終わって、彼らはまた遊びに行った。

★ 例題 ★
1) 鯨というのは魚(でも/とも)獣(でも/とも)つかない生き物ですが、地上最大の哺乳類との(こと/もの)です。
2) この陶器は有名な陶工の作となっている( )、(残念だ→    )ながら、本物とも偽物とも私には見分けが(つく→      )。

(^^)前課の解答(^^)
1) ども/見えず(→文型121)/ものだ(→文型420)/てみる
2) 幸せだった(「あの頃」は過去)/呼べど/叫べど


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