365 〜ばかりになっている/〜ばかりだ/〜ばかりの

動詞:原形  +  ばかりになっている
          ばかりだ
          ばかりの + 名詞


♪ 会話 ♪
李 :遅いなあ。料理は暖めるばかりになっているのに。
良子: もう少し待ってみましょうよ。あっ、来たようよ。ようこそ、山田さん、お待ちしていましたわ。
山田:いやあ、遅れてごめんなさい。電車に乗るばかりの時に、手土産を忘れているのに気がついて。
良子:そんな気を使ってくださらなくてもよかったのに。

♯ 解説 ♭
 「ばかり」が動詞の完了形(「た」形)と結びついた「〜た-ばかりだ」は「〜して時間が経っていない状態」を表しますが、文型146で取り上げました。これ以外にも「ばかり」には動詞の原形と結びつく「〜するばかりになっている/〜するばかりだ」の形があり、「全て準備が終わり、いつでも〜できる状態」、つまり準備完了状態を表す用法があります。それを図解すると下のようになるでしょう。
    図あり 

§ 例文 §
1.荷造りも終わり、もう運び出すばかりになっている。
2.果樹園のリンゴは赤く実り、収穫を待つばかりだ。
3.お米も刈り入れを待つばかりになっていたのに、台風に襲われ、大損害を受けた。
4.夕食の支度も終わり、もう食べるばかりになっているのに、子供たちはまだ帰ってこない。
5.みんなが出発するばかりの時になって、突然、一人がお腹が痛いと言い出した。

★ 例題 ★
1) 飛行機が離陸(する/した)(だけ/ばかり)の時、銃を持った全身黒(だらけ/ずくめ)の男達が乗り込んできた。
2) そのプロジェクトは始める( )( )( )になっていたのに、突如、本社から( )中止命令( )下りた。

(^^)前課の解答(^^)
1) 滑らせた(使役文:口が滑る→)/ばかりに/怒らせて(使役文)
2) 似ていた/連行され(「連行されて」も可)/取り調べられた


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